豊永 恵三郎 Keisaburo Toyonaga

在外被爆者の支援に尽力して

10. 若い人たちに平和のバトンを

日本は敗戦後78年間、一度も戦争に巻き込まれることはありませんでした。私は、それは憲法9条のお陰だと思っています。

第九条 第一項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

けれども今後このまま何もせずに平和な世の中が続くわけではありません。若い人たちには、どうやったら今の平和な世の中を今後も続けられるのか、自分の頭で考えてみてほしいのです。戦争のない、核兵器のない世界を築くために、自分は何ができるか一人一人考え行動してもらいたいのです。私はこれまでの活動で、若い人たちに話をする度に、「平和のバトンを今君たちに渡したよ。」と言ってきました。受け取った人がそれをどう繋いでいくかは自分自身で考えてほしいと思っています。

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