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詩:伊藤眞理子の思い

原爆慰霊碑に思う

広島の平和公園は、大きな墓地である――という人々がいます。じつは、平和公園だけではないのです。
1945年夏、人類史上初めて投下された原子爆弾の禍は、放射能のため、永くながく、半世紀を越えても消えることはありません。

被爆者のみならず、世界各地で被曝者が増え続け、飛沫のように墓地が生まれているのです。
原爆の惨禍を生きのびた人々、原爆の脅威を知った人々が、まず取り組んだことは、再び三たび、このような惨禍をくり返させないとの思いで、衣食住にこと欠きながらも、お金を、心を寄せ合って建てた慰めの碑の数かずでした。その数、広島周辺だけでも三百基ともそれ以上とも。

原爆慰霊碑は、決して報復を誓う碑ではなく、究極の平和実現への誓いなのです。
“心のひろしま”なのです。

伊藤眞理子

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