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本編-第1編-

1. 被爆エノキ

被爆エノキ

今 立っているここです
ここから始まるのです
三度は繰り返さないという
誓いの起点
人類への警告の地
ヒロシマ

解説

爆心地より1.1キロの広島陸軍病院の庭にあったエノキは原爆投下で幹に空洞(くうどう)が出来たが甦(よみがえ)って成長した。
1988年、ついに枯死(こし)したので薬剤を塗布(とふ)して保存された。
そばに基町(もとまち)小学校生徒たちによる説明版が以下のように述べている。

~1988年、エノキはとうとう芽吹かず翌1989年、残念ながら「枯死」していることが明らかになりました。しかし、枯死したエノキのそばには、2世の新しい命が育っていたのです。現在はエノキ2世を校庭内にも植樹しその成長を見守っています。そして1993年11月、エノキは、ほぼ根株のみの姿に打ち壊されてしまったのです。私たちに、命と平和の尊さを身をもって教えてくれたエノキも、今は静かな眠りの中にあります。
エノキは枯れてしまったけれど、先輩たちの活動の心を受け継ぎ、今でも観察や清掃を続けています。また平和学習の日には、1年生は、「ひろしまのエノキ」の学習をし、このエノキを見学します。これからも平和への願いを絶やさず、エノキが私たちに教えてくれたことを語り継いでいきたいと思います。~

被爆エノキ

コカリナ奏者の黒坂黒太郎さんが広島でコンサートをしたとき、高校生が1片の木を差し出して「被爆したエノキが枯れました。これでコカリナを作って平和の曲を奏でてください」と言ったそうである。彼は今、自作の被爆コカリナで精力的に平和コンサートをしている。

場所:中区基町 陸軍病院跡

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