13. 広島電鉄原爆慰霊碑
解説
この碑は、会社創立以来の殉職(じゅんしょく)者と被爆死した社員・家政女学校職員生徒・女子挺身隊(ていしんたい)員・動員学徒の冥福(めいふく)を祈念して、1977年7月建立された。
1943年「広島電鉄家政女学校」が開校された。戦時中、その女生徒たちが路面電車の運行に携(たずさわ)っていた。この学校は卒業生を出さぬまま廃校になった。
被爆3日後、西天満から己斐(こい)間を乗車賃無料で電車を走らせたことは、人々に希望を与えたと語り継がれている。
現在、路面電車が車庫を出るとき、命を預かる乗務員たちは慰霊碑に「行ってまいります」と挨拶して、それぞれの路線に出て行くそうである。
場所:中区東千田町